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  • 執筆者の写真Kumiko Wakanabe

神奈川県立音楽堂 アウトリーチ

11月15日は茅ヶ崎市のとある小学校の6年生を対象としたアウトリーチでした。

この学校には6月にもお邪魔していて、この地区の小学校の先生方を対象としたアウトリーチを行い、今回は二度目の訪問。

両日とも大好きな打楽器奏者まいまいこと、富田真以子さんにサポートして頂きました!


担当の先生、コーディネーターさんと何度も何度も打ち合わせを重ね、私自身も考えては壊し、また考えては壊し、今思うことのありったけを詰め込んでついに迎えた当日。

あ〜やっと子どもたちに会えた!という喜びに溢れた時間でした。

半年間ずっと頭の片隅にあって、音楽と音楽教育の狭間にあるモヤモヤや、更には今の学校教育の根本にまで疑問を持ち始めたり、とてもたくさんのことを学ばせてもらった現場でした。

悩みに悩んだので、まだちゃんと言葉にできる程消化しきれていません。。。

一生考え続けるだろうな、というくらいの課題をもらいました。

ネガティブな意味ではなく、それくらい実りある楽しい時間でした!!



午前に6年生全員(130名!)を対象に、そして午後にその内の1クラスをモデル授業として2コマ行いました。

まずは私達の演奏からスタート。

好きな場所で聴いていいよ〜!とは言ったものの、想像以上に遠慮なく本当に好きなように聴いてくれてびっくり!

楽器を離してセッティングして音の広がりを作ったり遊んでみましたが

まいまいとの間にもたくさんの子どもたちがいて、背の低い私達は埋もれながらテレパシーで演奏。

でも、演奏中まいまいにアイコンタクトを送ろうとすると、それを察知した子がヒョイッと避けてくれたり

楽器のすぐ隣で聴いている子にちょっとちょっかい出しながら演奏したり

奏者側もなかなかおもしろい体験でした。



さてさて今回のテーマは「縄トビート」!

(ネーミング、うまくいったと思います 笑)

縄跳びをお手本にビートのニュアンスを探って、実際に鳴らす音の個性に繋げようという内容。

さすが6年生、感じ取る力も、吸収してアウトプットする力も素晴らしかったなぁ。

ものすごい集中力の眼差しをギンギンに浴びながら、必死に縄を回す運動不足&病み上がりの私…

子どもたちにも縄を回してもらうと、こりゃまた音楽的なビートが様々生まれる。

縄跳びの他にも、柔らかいけれど確かにある拍の打点には布の動きをお手本にしました。


2コマどちらも「縄トビート」を中心にして、午前はビートをとにかく楽しみ(子どもたちの人柄溢れる音色も)、午後はそのクラスが音楽の授業で取り組んでいる器楽曲につながるように深掘りしていくという流れ。

また、子どもたちが帰った後には見学されていた茅ヶ崎市と座間市の先生方とディスカッション。

濃密な1日でしたね〜〜〜



今の学校教育ではどうしても評価につなげなければいけない。

成果主義になり、言葉にできないものや目に見えない大切なものに時間をかける余裕もないかもしれない。

こうやって外部から私達のような人間が学校にふらりとやってくる意味は、そこの隙間にワクワクキラキラをふりかけることかな〜と思います。

なんというか、自戒も込めてそう思うのです。


ここ数ヶ月『インクルーシブ教育』について、本を読んだり調べたりしています。

大切な事だとは思うけれど、あまりに現状とかけ離れていてどこから考えていったらいいんだろうとまだまだ自分の思いがまとまらないままでいます。

詳しい方、是非お話を伺いたいです。。。

我が子が大人になる頃には、みんなが生きやすい世界になっていて欲しいな。



一枚も写真を撮っていない事に帰宅してから気付いたので、序盤の演奏シーンを思い出しながら描いた雑なスケッチを貼ります。



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